2008年7月19日土曜日

あっさり

先日、友人と飲みに行くと、そこの店の「今日のおすすめ」に
まぐろカツがある。少々ぼくがメニューを迷っていると、
店のおばちゃんが、まぐろカツをすすめてきた。
「いやー、揚げ物はちょっと・・・」と断ると、おばちゃんが
横でそのまぐろカツを食べているお兄ちゃんに同意を求めるように、
「まぐろカツ美味しいよねぇ。あっさりしてて」とのお言葉。
うっかりその言葉に反応したぼくの頭の中で自問自答が始まります。

【...あっさりしたカツ?
んー、初耳ではないが、改めて聞くと不自然な言葉だよね。
よく、ころもがサクサクで軽くて食べやすいとか、
揚げ油がしつこくないで食べやすいカツはあるぞ。でも、ちと違う。
中身がまぐろ(たぶん赤身)だから豚肉に比べて淡白。でもカツだし...。
そもそも、あっさりしたカツって、いつ頼むのだろうか?
カツを食べたいけど、あっさりした料理も食べたい。
「そうだマグロカツがあった」。なのか?
カツは食べたい。でも濃い味のものはちょっと...の時なのか?
あっさりした揚げ物が食べたいなのか?
...わからん。どれも矛盾している。
そりゃ、味覚の話だからー、複雑なのもわかるがー。
きっと、まぐろカツを食べてみたら、予想よりもあっさりしていた、
いけるじゃん。という単純な話に違いない。きっとそうだ。
じゃあ、あっさりした揚げ物というのは、揚げ物界では
どういう位置づけなのかしら。複雑な心境でいるんじゃないのか?
...油、あっさり、揚げ物...うーん】

とまあ、こんなへ理屈がわずか数秒の中で展開され、
すでにすっかり想像だけで揚げ物にやられた結果出た言葉は、
「塩らっきょう、ひとつ」でした。美味いよなあ、塩らっきょ。


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